航空券は11月後半という安い時期だったので金曜夜発でも26000円。
でも、燃料追加チャージとう名で世界各地の投資家のために10000円以上献上することになり、結局は 40000円近い値。
飛行機の開発とオペレーションのために投資された労力を鑑みるに、オイルのためにこの値段がつく現代はどうなってるんだろうと思う。
Air Chinaと全日空の共通便だったが、通路のテレビは色あせイヤフォンは片方音が出ないという古い機体特有の現象。それはいいけど電気のつかないトイレがあるのは本当に困る。
12月頭の北京は既にとても寒く、東京-10℃といったところで寒い。
池には昼でも薄い氷が張っていた。
観光客も敬遠するこの時期なので、ホテルや名所の入場料も安かったりするのがメリット。夏の北京は暑くて臭いというし、春は黄砂率高いし、寒さに強い人は北京に行く季節として冬は悪くない選択だと思った。
建設中の高層ビルがいたるところにあり、これでバブルはじけなかったら本当にすごいと思う。マンションも100m2 程度のものが2000万円(これは肉まん1つ1元≒15円の中国ではすごい値段だ)くらいで売り出されている中、日本では見られないようなひどいつくりの家が道から見えたりする。共産主義、でも富は共に分配されず。中国で問題になっている格差の広がりの現場が見えた気になる。
中国も市場を開放してから、上からの力で著作権に対して気を使うようになってきた。それは当然しなければならないことであるが、パクってパクられて当然というのを許す、一つの文化というか人間性というか、そういうものが消えていくのを見るようで、寂しくもある。
空気は汚い。黄砂の影響もあるのかもしれない。冬でも淀んでいて見通しが悪い。そして、乾燥しきった感じである。
東京に帰ってきたら空気が綺麗で、水分のやわらかさを感じる。そして、緑多く澄んだ街に見えた。
冬はバスがあまりなさそうで、時間に縛られるのも嫌だったのでタクシーの運転手と交渉。色々交渉したところ、街中からタクシーチャーターで往復+待ち2時間ほど、で350元+高速代といったところが冬の交渉の最低価格っぽい。
タクシーの運転手は途中でメーターを止めて、あとは自分の懐に入れいていたようだった。そういうことができる結構おいしい仕事なのにだいたいの人は道で待ちぼうけ中でもこの値段で取り合わないのはやや意外。物価高の影響?
しかし、いずれも観光名所のため、整備されすぎていてちょっと嘘っぽく見えてしまう。機会があればもう少し自然に朽ちた部分も見てみたいものである。
道は果てしなく続くので、たいがいの人は最初にたどりつく頂上のところまで行って戻ってくる。それでもよい運動になる。
当然のように温かいものが飲みたくなる。降りると閉まっている店が多い中、スタバが開店しているので思わずのぞいてみる。作りは外見以外は同様だが、ホテルと同様、一級の場所でも角に白い粉みたいな、作成途上で残るカスみたいなものが残りがちなのはなぜなのだろう。
スタバといえば、故宮の中にあったスタバはさすがにその看板を下ろした。
もともと中国側が招致したのだから、スターバックス社にとっては困惑だろうがこの事態は予測できたのでは?とも思う。
近くで見るよりも規模が実感できる、景山公園からの見下ろす景色がよい。
もっと高いところから見てみたいものだ。
建物はオリンピックに向けて大改修中。建物補強はしょうがないけれど、色の塗りなおしは、直後だからかけばけばしく、安っぽく見えてしまう。
それ以外、適当に選んで入ったところはだいたいいまいちだったのは、単に運が悪かったのか、大連よりも外れ率が高いのか、不明。
北京ダックは、日本にもある有名店「全聚徳」に。和平門の支店が一番というのでせっかくなのでそこまで行ってみた。確かにおいしい。2人で半羽を(80元くらいだったと思う。一元 = 15円弱)食べた。とっても油っこいが、ミソやネギや中国茶でそれをおさめつつなので、結構量もいける。こってり好きの私にはたまらない。日本で食べるのと違い、豊富な肉を好きなようにくるむことができる。
最終日の夜もまた違うところで食べた。
生まれて初めてもういやというほど北京ダックを食べて幸せ。
もう2年食べなくてもいいくらい食べた。
東京で各種のおいしいもの食べるのに慣れきってしまっているから、異国で食に感動をすることは少なくなってきたのは、いいことなのか、悪いことなのか。
頤和園(イワエン)
西太后の離宮。 よい散歩になりました。
北京にこんなに大きなチベット仏教のお寺があったとはびっくり。熱心に線香を捧げる人々の姿を見ていると、仏教というよりは神社的な地位にある印象
広く、大きな建物もありそこそこの見ごたえがある。
万里の長城は、その東端、丹東という北朝鮮との国境の街近郊にある「虎山長城」と呼ばれるところに行ったことがあったのだが、北京に来たのだからいかないわけにはいかない。
やはり2度目なので感動は薄かった。「虎山長城」は観光客は夏でもここの推定 5% くらいしかいなかったし、上から北朝鮮の村が見えたりして楽しかった記憶がある。
それにしても、日本とまったく同じ値段というのがさすが、外国人や富裕層しか相手にしていない感じである。バイトしている人はこの値段設定どう感じるんだろうなあ…。
これもとにかく広い!
雍和宮