週末旅行 ~プラハ編~

<目的>
・ 素晴らしいと噂のプラハへ
・ 音楽を聴こう

<計画>
一日目: Heiderberg 21:14 -> 22:06 Frankfurt 23:37 -(夜行)-> 08:09 Praque
二日目: 22:08 -(夜行)-> 06:48 Stuttgart 07:06 -> 07:50 Heiderberg -> 08:40 会社

一日目:2001年 11/23~24(土)

切符は前日に Heiderberg 駅で購入。
独り以外の旅をするなんてほんとに久しぶり。
二人でチケットを買うとだいぶ安くなるのは嬉しい。
往復とも夜行で、往路は6人部屋簡易寝台、復路は2人部屋まとも寝台で、600DM ほど。
一人当たり 17000円くらい。

フランクフルトで夜行に乗り込む。結構ぼろい電車。
一部屋に3段ベッド*2。6人揃い、満員。
一番上のベッドを取ったが、あと5cm 広ければ足を伸ばして寝れるという微妙な大きさ
で、やや居心地が悪い。
何度も睡眠は浅くなるけれど、さすがにベッドは座席とは比較にならないほど眠れる。
違う乗務員によるパスポートチェックが3回もあって、そのたび起こされた。
日本人の国境通過はチェックが甘い の法則はここでも通用。

8時過ぎ、プラハ本駅に到着。宿の勧誘が多い。
とりあえずトイレで洗面でもと思うが、金がない。
まとまったお金は銀行とかで後ほど作るとして当座のお金をとりあえず、と
両替屋を覗いていると、ダフ両替屋がたくさんやってきた。
100DM -> 1700KC が相場のところを -> 2100KC でいいという。
これは怪しすぎる。
怪しいこと好きなので、当然のごとく 100DM(=5600円)だけ換えてみる。
それを見ていた宿勧誘のおばさんが寄ってきて「それはいかん」と忠告。
ダフ両替自体が違法かもしれないし、お金が偽札かもしれない。
警察とグルでやばいことになる可能性も考えると、やっぱりこれはやらないべきだと
その時に思った。

トイレ後、お茶でも飲んで今後のことを考えようと思ったら、ガイドブックがない。
置き忘れたようなので電車に戻るも、既に車庫行き。
駅員に問い合わせるが、なかなか英語が通じない。
たらいまわしにされて分かったのは、少なくとも今は手に入らないということ。
あきらめてインフォメーションで地図をもらい、歩き出す。

既に到着後、一時間以上経過。痛いスタート。

旧市街の広場。クリスマスツリーも出ていた
プラハの街はどの建物も凝っていて、どの道を行っても面白かった。 「ヨーロッパの綺麗な街並み」という言葉が頭の中に作るイメージそのままという 感じだった。 ただし、下を見れば犬の糞が多いのはウィーンと同じ。 小さなお店のウィンドウにおいしそうな具の乗ったパンをみつけて、腹が減っている のも発見。 とりあえず入って、指差し注文。 2000KC 札を出したら受け取ってもらえなかった。嫌な予感。 ドイツ語の説明なのでよく分からなかったが、どうやらブルガリアのお金らしい。 一本取られましたな。 お金がないと分かると、10 DMを両替してくれた。 この両替は後に行ったどんな両替屋よりもだいぶレートがよかった。 ビール一杯(私はお腹壊すのが怖くて飲めなかった)と卵、ハムなどの乗ったパン 二つとじゃがいも+スープのようなもので約250円と激安。 隣には朝からウイスキーをストレートで飲む二人組みがいた。 ガイドブックもないので、インフォメーションに行って情報収集。 驚いたのはコンサートが至る所(教会が多い)で開かれているということ。特にクラシック。 チェコフィルの演奏会にいけなくて残念がっていたが、これなら代価が見つかる。 色々とビラをもらって、街の中心へ。

期待はずれのAstronomical Clock。黄色の看板はほとんどコンサートの宣伝
中心の広場ではクリスマスマーケットが開かれ始めた頃だった。 ここにある教会には仕掛け時計がついていた。 正午が近く、仕掛けをみるチャンス。 温かいワインなどを飲みつつマーケットを眺めて時間をつぶし、時計を見に行くと すごい人だかり。これは期待大。 正午になると、鐘の音と共に仕掛けが動き始める。 骸骨オトコが紐を引っ張り、鐘が鳴り始め・・・・・・あれ?なぜか人々が散り始めたぞ・・・終わり?! ・・・ちょっとこれはひどすぎだ。がっかり度はマーライオンの10倍。 まあしかし、ひどいというのは度を超すと笑える。 日曜昼の喉自慢では、笑っても失礼に当たらないキャラが毎週用意されているが、この 仕掛けがこの旅でのその役だ。

王宮への道に続くカルブ橋。真中にそびえるが目的地
なにはともあれ城(と思われるもの)にいかねば始まらない。 宿を、そしてトイレを探しつつ、プラハで最も目立つ建物を目指す。 途中、有名なカルブ橋を渡る。人がやたら多い。戎橋並み。 ここによく出没するというニセ警官に捕まることもなく通過。 橋からの景色は素晴らしいし、この橋の両側にある像もいちいち素晴らしくて 全部ここに置いてしまうのがもったいないくらいだ。

教会内部
城壁内にある、目立っていた建物は教会だった。 この内部は豪華絢爛。こんなごてごてした教会は初めて見た。 他にもいくつかの見る場所があったが、いまいち印象に残らない。

城壁からの景色
とりあえず、見るものは見た。 後は宿を探してコンサートの探して、その後に再度戦略検討しよう。 しかし、インフォメーションセンターは閉まるのが早かったりで、なかなか 宿が見つからない。 プラハは慢性宿不足なのは知っていたが、冬だから大丈夫だろうとは思って いた。けれど、情報がないために困るとは思わなかった。 結局は、飛び込みで見つけたが、プラハの街中は物価に比するとホテル代が 異常に高い。 泊まったところはシングル6000円くらいだったけれど、ビール100杯飲める 値段と思うと恐ろしい。

ホテルの中
ホテルは中世的な内装のいい感じのところ。お化けが似合いそう。 街をチェコ料理を求めてさまよい、学生がたくさんいるような活気のあるお店 に入る。 チェコの代表的ビール Pils はドイツで飲むよりうまいような気がした。 そして、チェコシチュー(ちょっとハーブ味)とブタの首などを食べた。 ドイツ料理をもう少し繊細にした感じ。おいしかった。 チェコ料理にいつもついてくる蒸しパンは重いけれどおいしい。 お腹一杯食べて、二人で 5~600円くらいだったと思う。 コンサートは、スメタナホールで行われるチェコ Chamber Orchestla のもの。 チケットは看板持ちの人から買うと、ちょっと安くしてくれる。 毎回「君らは若く見えるからStudent Price でオッケー」と言われた。 700KC のところ600KC(2000円くらい)。 小編成の弦楽合奏とオーケストラで、曲目はバッハの有名なアリアとモーツァルトの ビオラ&バイオリン協奏曲とベートーベンピアノコンチェルト5番「皇帝」。 スメタナホールはきらびやかで、音響が豊か。これ以上豊かだと音ボケが気になり そうな一歩手前で、小編成用には向いていた。 演奏がこれまたうまかった。個々の技術もアンサンブルもかなりのもの。 どのパートにも穴がないのがすごい。 旅疲れがたたって、2曲目で睡魔に襲われたけれど、全体的にとてもよかった。 客が少なくて(ほとんど観光客と思われる)もったいない! と思うくらい。 服装ラフ、フラッシュで写真、楽章間にも拍手、とクラシックコンサートの暗黙 の了解はここではなし。 チェコの伝統か、普段クラシックを聞かない人々が多かったからか。

夜の広場。怪しい月が似合う街だ。
夜は恐ろしく寒かった。 さっさと退散し、ホテルで一杯だけ飲んで、寝た。

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