<テーマ>
<計画>
・ ドレスデンフィルハーモニーの演奏を本拠地で聴く
・ ニーチェのゆかりの地を体感
・ 旧東ドイツの雰囲気を見る
一日目: 家 -> Neulusheim -> Eisenach -> Dresden
二日目: -> leipzig -> 家
一日目:11/17 (土)
朝6時前に起き、最寄の駅へ。 一度痛い目にあった駅の駐車場は避けて、街の中に駐車。 めちゃくちゃ寒い。間違いなく零下。 現地でも買えるという情報を得て、ユーロパスを前日に購入 1等車両には結構大きい机やテレビ(2プログラムしか映らなかったけど)まで ついていて、飛行機のビジネスクラスよりも豪華(悲しくも推測)。 マンハイム -> フランクフルト と2回乗り換えてアイゼナハに10時頃到着。 ここで有名なのはヴァルトブルグ城。タンホイザー(ワーグナーの序曲ラブ)の歌合戦が行われた場所。 ドイツに来て、まだ一度もお城に接近したことがないので、初体験。 バスは10月~4月は運休。 せっかく徒歩なので、山道を歩いてやろうと思っていくと、途中で道がなくなった。 ずるずるすべりながら城を目指したら道に出た。![]()
目指すはあそこ
お城は眺めがよい。それくらいの感想でした。 内部は見学ツアーに参加しないと見れないとのこと。 でも、時間がなかったのと、高いところに来ただけで満足してしまったのでそのまま降りた。城の城壁内にはかわいい鳥たちが
降りたところに、ワーグナー博物館とバッハの生家(実はウソ)とルターの家。 ドイツでもバッハの方がワーグナーよりずっともてはやされているが、僕はワーグナー好き。 好き、というより尊敬している。 バッハの仕事は想像できる(訓練次第で手が届きそう)が、ワーグナーの作品はどう頑張っても 自分には作れない気がする。技術的に。芸術的にとか神学的にとかは知らん。 作曲の真似事をしていたから、そういう技術的なほうに目が行ってしまうのかもしれないが、 とにかく彼の作品のスコアはすごいのです。 なんて、こんなとこで熱くなってもしょうがない。ワーグナーのデスマスク。興味ない99%の皆様、ごめんなさい
13時の電車に乗る予定だったのでゆっくりする間もなく駅へ。 駅でとあるバーのマスターが「ドイツに行ったらこのビールを飲め」と教えてくれたお勧め二つの うちの一つのビール「Kostlinger」を発見。購入。 駅近くのインビスで焼いたソーセージをパンで挟んだものを買って電車に乗り込む。特急10分遅れ。 ビールは黒。なんとなく、ブランデー的な味が混じっている。 うまい。 インビスのソーセージはほんとにどこでもうまい。毎日でも食べたい。 ドレスデンまで約3時間 駅前は大工事中。昔はここにレーニン像があった
駅前から中心部への通りはショッピング街。 この辺は土曜でも16時ではなく18時まで開いていた。 中心部は大きな歴史的建物が多い。雰囲気はウィーンに近い。どれも美しい。 戦争時に瓦礫の山になった街である。 未だにその名残りがいたるところに見られた(わざと残しているところもあるようだ)。宮殿
ぶらぶらと街を巡り、泊まり先を見つけ、予約していたコンサートのチケットを 受け取る。 時間があったので、近くの教会を覗いてみると、弦楽と声楽でのコンサートが 開かれていた。入場自由らしかったのでしばらく聴いていた。 バッハ特集だったようだ。 ちょうど今日はバッハな日だったので、その音楽が教会で聴けてよいタイミングだった。聖十字教会でのコンサート
そして、ドレスデンフィルのコンサート。 一番高い席で41DM(2300円くらい)。安い。 席は見事に満席。予約しといてよかった。 服装は思っていたより皆フォーマル。比較的ラフな格好で東洋人の僕はほんの少し目立つ。 今日は僕の好きなブラームス特集。 バイオリンコンチェルトと交響曲4番 ドレスデンフィルのイメージとして、派手さはないけど統制が取れた、というような 旧共産圏のイメージ投影をしていたのだけれど、違った。 いまいち息が揃っていなかった。 特にパート間のアタックが揃ってなくて、もしかして席が真中じゃないからか? と音速計算をするが、それが原因にしては耳につきすぎる。 ソリストはよかったけれど、ホルンも大活躍のオーボエも技術的にいまいち。 好みでなかっただけかもしれないけれど、残念。 バイオリンソロのアンコールがあって、曲はこれまたバッハの無伴奏でした。 休憩が長い。 飲み物売りのところには大行列。それを見て、席に戻って寝ることに決めた。 隣の人が酔っ払って、そしてなぜか妙にチョコくさくなって、帰ってきました。 彼が休憩時間に噛み始めたガムが、コンサート終了まで吐き出されなかったのを 僕は見届けてしまった・・・。 メインの交響曲第4番。 この曲は演奏したことがあるので、細部まで知っている。 クラシック音楽は、だいたい「この部分が好き!」というところが決まっていて、 後はその部分を引き立たせるためのつまみのようなものとして、僕は聴いています。 この曲なら1楽章の頭の頭と2楽章7割進んだとこ、テーマに戻る前の部分。 先の流れをついで、1楽章はいまいち。 でも、2楽章はなかなかいい感じだった。 このオケはダイナミクスレンジが大きさ。 最大音は大きくないけれど、ピアノが本当にピアノになるので、広がりがあって、 2楽章向けだ。 楽章が進むにつれ、同じオケとは思えないほど統率がとれてきた。 4楽章は感激。 この楽章には有名な長いパッサカリア部があるのだけれど、今まではそれが単なる 中継ぎ時間としか思えなかった。 でも、この部が終わるときのトロンボーンのコラール(?)が最高であることが判明。 この演奏だけで、ここまで来た価値があったと思いました。 一瞬よければすべてよし、が僕の評価方法なので、満足。 僕の中でこの曲の主役は、1st Vn でも Fl でも(もちろんトライアングルでも)なく、 Tb となりました。 夜の9時半過ぎに終了。 ドレスデンは、夜になると人がほとんどいない。 ちょっと夜景を楽しんでみようかと思って歩いてみたものの、治安がそんなによく見え なかったので、退散。二日目に飛ぶ