ここで一人旅は食事の選択肢に乏しく、ジャンクフードばっか食った。泊まった6人部屋で$19 のユースで一緒の部屋だった中国人は、到着直後にスーパーで大量の食材を購入し「一週間の食費は自炊で$10」と。ろくでもないものが高い US ではユースで自炊するのが賢い道かもしれない
この街で3人の日本人に話し掛けられた。みんな会社をやめたり休んだりしての長期旅行中とのこと。特にすごいものがあるわけでもないマイアミのために来る人はやはりいないようだった。
日の出の瞬間から1時間くらい前から空は明るくなり始める。この時間帯から、空気の状態や雲の種類、量によって色々な表情を見せてくれる。
ベイサイドマーケットのヨット停泊所には魚が色々いたが、紛れて長さ2.5mくらいのマナティが2匹いてびっくりした。多分住み着いているのだろう。ジュゴンと合わせ、いつか見てみたいと思っていた動物だけれど、こんな出会いになるとは。
見ていたら一匹は泳いでいってしまった。あまりに巨大で肌が汚くグロテスクに見えた。
ツアーガイドは自己都合で道草を食いまくるので、客に文句を言われていた。運転中も電話しっぱなし、助手席に(おそらく)恋人を乗せるなどやりたい放題だった。そんなのこのまなそうな客層なのに、ファーストフード店に車を止めて、誰一人入店しないで外で待っているところ彼ら二人は悠々と食事をしていた・・・。
キーウエストは7時間で往復して滞在は4時間。あまりやることはない。海とヘミングウェイの住処を見た。海はまずまずの綺麗さ。ちょっと泳ぐには寒い。
ヘミングウェイの家は猫屋敷。30匹くらい見た気がする。伝統で6本指の猫が多いらしい。
人が多かったが、ヘミングウェイってそんなに読まれているのか?
私は短編集しか読んだ記憶がなかったので、(キューバに行くつもりだったので)気分を盛り上げるため「老人と海」を往路機内で読んでみたのだが、さして心に響かなかった。舞台、主人公の気質、表舞台に上がらない栄光の物語・・・といった構成要素がアメリカンライフの補色として人為的に陳列されている感が強すぎるように感じられた。
総論:4時間+往復 だけでの判断なのだけれど、US 国内がよくて、人工的な南国調が好きで、ドライブが好きで、ヘミングウェイ命で、というのでなければわざわざ行く価値はないと思う。特筆すべき何かがあるわけではないので。
US とキューバの関係は知っていた以上に悪く、US からキューバへの直行便はないし、キューバで物を買った後に US に入国するとその物をすべて没収される。キューバで US の銀行を経由するようなお金の引出しもできないのだった。
空から見るキューバの美しさ!パラデロ地区と南部の海は特筆すべきだった。US に汚染されていない国。いつか行ってみたいものだ。